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Language: English | Japanese Chemical Communications誌掲載
2022‒09‒23 原著論文がChemical Communications誌に受理されました!
ペプチド型抗がん剤として知られているリュープロレリン (leuprorelin) とカビ毒オクラトキシンA (Ochratoxin A) との強力な分子間相互作用を分子論的に可視化・解明するとともに、固相抽出法へ適用することで、非水系でのカビ毒 (mycotoxins) 抽出材料としての実力を引き出しました。食品中、とりわけコーヒー豆などへの深刻なカビ毒汚染は人類共通の重要な対応課題であり、食品中のカビ毒を簡便に検出する手法の開発は依然として重要な分析課題でした。この点、従来のイムノアフィニティ―カラムなどの実用材料に代わるペプチド型抗体材料として、非水系での固相抽出法の可能性を示した点が高く評価されています。抗がん剤であるリュープロレリンが、発がん性物質であるオクラトキシンAと疎水的環境で強く結合することを見出した本研究成果は、分子生物学的にも意義深いと考えます。本成果を足掛かりに、よりよい材料の創成と基礎学理の深化を目指します。
本研究成果に関する照会先
E-mail: yamamoto@mol-chem.com
関連記事 『原著論文がChemPlusChem誌に受理されました』(本論文の先行研究です) 『Anticancer Leuprorelin and Carcinogen Ochratoxin A Strongly Bind in Non-aqueous Solutions』
Dr. Masanori Yamamoto
Assistant Professor of Yamanaka Lab.
更新日: 2024年06月07日
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